大阪・池田・大会前の気持ち

このブログを読んでくださった方だけに、こっそりと、大会前の気持ちをつづっておきます。

ここ2年、大阪の社会人落語日本一決定戦で、2位、3位と頂き、正直なところ、落語が上手いわけでもなく、どちらかというとヒラメキと台本の作りこみで賞を頂いたと思っているので、この賞で限界というか、むしろ身に余る状態におかれておりました。

2年も賞を与えた、与えた側からの気持ちを考えますと、相当に力量がなければ、また3位までに入れるというのは無いことで、特に大阪の大会は、フレッシュさ、いわゆる、決勝大会もイベントというか、新しいことも取り入れたショーにしたいと思っているかと思うので、私に新鮮さはもうなく、かといってベテラン感もなく、どう頑張っても10位以内に入るのも、無いんちがう?と推測しております。

これは、今年の初めあたりからのずーっと感じてる気持ちです。

ぶっちゃけ、今年はもう敵前逃亡というか、どんな落語を持ってくるんや?といった目で見てくださる方の前に出るのも辛く、周りは今年は優勝狙うんやろ?とか言う人も居るし、でももう新鮮さがないから、10人には入らんよ、とか言いたいけど、なんかそんなん言うのも嫌らしいし、暫らく休もうか、などと姑息な手段も考えたりし、、でも、そこまで姑息なことはやっぱり出来ないなと。大阪は私の故郷であり、友達も待っている。

入賞を狙うといっても、入賞したのは結果論で、入賞するまで入賞できる方法なんて、わからんし、今年は余計わからん。
わからんけど、敵前逃亡せず、でも、予選通過しなくても、ダメだったかと落胆するんでなく、この話が出来たからいいと、そう思える話をやろうと。それを、ちゃんと、池田用に10分にして、仕上げてもっていこう、これが私の最大限の出馬表明でした。

紺屋高尾外伝、本当に難しかった。

江戸落語「紺屋高尾」は、紺屋の職人久蔵のストーリーであり、遊女側の表現は男の願望であり、人間像が薄い。
私は、きっと嫁ぐ日まで心が揺れたであろう、高尾の気持ちを表現したい。

時間は10分。

高尾が空をみて、心を整理するようなシーンを入れたらあっという間に2分くらい経ってしまう。
久蔵の、惚れた感情をまず理解してもらわないと、その後の高尾の決意と心の揺れがみせられない。
遊郭を知らない人に、遊女であっても気高く生きた女性、生きれた時代をどう伝えるか。
本編を知っている人も、知らない人も満足できる台本には、どうしたらなるのか。
それだけじゃない。
くすぐりがないと、聞いていてしんどい。落語でない。聞き飽きてくる。
盛り上がりが半ばに来たら、後半盛り上がらない。
だんだんと話が盛り上がるようにしながら、作っていかなければならない。

40分も50分もある、江戸落語「紺屋高尾」のストーリーを壊さず、高尾の嫁ぐ日の気持ちを見せる。

何度考えても20分にはなってしまって、10分の壁は厚かった。

七転八倒しました。

やっぱり、10分は10分。

壮大な高尾の時の流れは10分で表現するのは苦しい。
でも、なんとか、10分で、その、雰囲気だけは閉じ込められたと思う。

もう、この苦しみを加点してもらわない限り、話本体で、入賞は難しいと思う。
なんでこの噺やろうとしたんやろう(笑)。全くもー。

でも、なんとか、10分、高尾のいじらしさを見せてきたいと思います。
いっぱい伝えられないことはあるともうけど。

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プロフィール

千壱夜舞歌(せんいちやまいか)

Author:千壱夜舞歌(せんいちやまいか)
神奈川在住。大阪府豊中市出身。
落語仲間とお稽古し発表。
過去は
※2008~2011年「桂文雀師匠」に師事。
※2013~2014年「古今亭菊千代師匠」に師事。

◆米朝師匠の名言
<その1>
噺家になったのは好きやからということもありますが、一人でやる芸で、衣装も大道具もメーキャップもなしで、それでいてドラマのような世界が描ける、それに魅力を感じたからです。
私の描いた世界と、受け手の世界が一致する。そのときは冥利を感じます。

<その2>
「あんたには、それが見えてなはんのか?あんたに見えてないもんは、お客さんにも見えませんのやで。」

◆自分から自分へ
まともな人間として一生懸命アホな噺をやろうとおもたらいけません。
アホな人間が一生懸命まともな噺をしようと思うくらいでないと、おもろくありません。
(まじめか!)

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