最近の自分 リベンジ茶漬幽霊

最近ようやく、「落語をやっている自分」で人前に出れるようになってきました。

今頃こんなことを書くと、いままで何やったん?と言われそうなのですが。。。

高座で自分が自分として座れるようになってきました。
長い間、高座に自分が居ませんでした。ほんとうに、長い間。。。

私は26歳ぐらいから自営業(フリー)で会社に働きに行っていたので、節目節目で人前で挨拶するということがありませんでした。
なので、ごく親しい友人の間ではおしゃべりですが、フォーマルな場に出ると、元来の「ええかっこしい」と、人前で話すことの経験のなさで、アワアワしてしまい、うまく話しができませんでした。

落語を人前で初めて話したのが2008年の暮れですが、
高座上では幽体離脱したかのように、私不在で、ただ、呪文のように覚えた落語を唱えるだけでした。

呪文落語、を数年やったあとは、今度は、人様無視落語がやってきます。

前に座っている人を、お客様だとか、自分の落語を聞いている人だと思って認識すると、話せない。
よって、ひとりよがりの、自分の世界にだけ引きこもって他を意識的に遮断する落語がまた数年つづきます。

これではイカンと、お客様と呼吸を合わせて落語をするという事に取り組みはじめます。
これがまあ、七転八倒。

女性が高座にあがっただけで、数分間はお客様からのリサーチ時間がある。
何歳?なにしてる人?結婚してる?着物は何?等々・・・
その間に何を話すか?
マクラという雑談部分でそのリサーチを終えてもらわないと、本編の落語を聴いてもオチがわからなくなる。
あーでもない、こーでもない、と色々取り組む。
なんせ、マクラで自分のこを話すというのが恥ずかしくて仕方がない。
もう、それだけで、チカラ尽き、本編の落語が始まったら、初期のころの幽体離脱落語になることもしばしば。

そんな時期、落語どころか、私自身が高座で死んで、ただ無音で座るという落語をやってしまいます。
それが「茶漬幽霊」

メンタルに関する本も読みました。
緊張と集中は同時には行えない。でも、緊張せずには、高座に出られない。
出演前の大量のゲップ。これ、止まるの?と毎回思う。
30分もゲップしつづけたら、もう・・・疲れるよ全く。そして高座。。

下りてきた時は、疲労困憊。。。

朝、落語会に出て、帰ってきて、午後、ベットに倒れこんで夜まで寝込むこともしばしば。。。

6/4の落語会。
ようやく、1年半前の凍った高座「茶漬幽霊」を克服できました。

話している時に、登場人物の「お咲」も「旦那」もちゃんと居ました。
そのとき、話している私も居ました。

ああ、人がよお言うてた、「自分が登場人物を見ている感じ」って、これなんやなーと。

幽体離脱落語で、私が居ないような落語をする時期も、
人様無視落語の最中に、脳内に現れる悪魔のささやきもやっと去った。

私と、登場人物が居る落語ができるようになった。

(今まで出演依頼くださってた方ごめんなさい。ほんま、落語というより、毎回高座上で死ぬか生きて戻れるか、
 賭けのような落語しとったんです。)

やっとステージ3に来れた。。。

そんな気になれた、6/4の「茶漬幽霊」でした。




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プロフィール

千壱夜舞歌(せんいちやまいか)

Author:千壱夜舞歌(せんいちやまいか)
神奈川在住。大阪府豊中市出身。
落語仲間とお稽古し発表。
過去は
※2008~2011年「桂文雀師匠」に師事。
※2013~2014年「古今亭菊千代師匠」に師事。

◆米朝師匠の名言
<その1>
噺家になったのは好きやからということもありますが、一人でやる芸で、衣装も大道具もメーキャップもなしで、それでいてドラマのような世界が描ける、それに魅力を感じたからです。
私の描いた世界と、受け手の世界が一致する。そのときは冥利を感じます。

<その2>
「あんたには、それが見えてなはんのか?あんたに見えてないもんは、お客さんにも見えませんのやで。」

◆自分から自分へ
まともな人間として一生懸命アホな噺をやろうとおもたらいけません。
アホな人間が一生懸命まともな噺をしようと思うくらいでないと、おもろくありません。
(まじめか!)

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