お稽古した落語演目一覧

2008年夏 イベント:北千住 落語教室 入会
2008年冬 【初天神】
2009年夏 【つる】
2009年冬 【権助提灯】
2010年夏 【茶漬幽霊】
2010年冬 【義眼】
2011年夏 【金魚の芸者】
2011年冬 【片棒】
2012年夏 【鬼の面】
2012年夏 イベント:北千住 落語教室 退会
2012年秋 イベント:社会人落語日本一決定戦 初参加
2013年春 【鷺とり】
2013年夏 【廓の蛍】
2013年秋 【悋気の独楽】
2013年秋 イベント:社会人落語日本一決定戦 DVD審査落ち
2013年冬 福服落語教室 入会
2014年春 【動物園】
2014年夏 イベント:たぬき連発足
2014年秋 イベント:社会人落語日本一決定戦2位
2014年秋 【阿弥陀池】
2014年冬 イベント:福服落語教室 退会
2015年春 【英国式ドックスクール】
2015年秋 イベント:社会人落語日本一決定戦3位
2015年冬 【烏派(父・幸兵衛の遺産)】
2016年夏 【紺屋高尾】
2016年秋 【短命】
2016年冬 【親子茶屋】
2017年春 【書割盗人】

親子茶屋(米朝&三代目・春團治)

明治以降に作られたお噺。
マクラ 爪に火を 灯して貯めた親の子が 蝋燭で読む傾城の文
三道楽煩悩(さんどらぼんのう)と読む

そこに居てるのは倅か、こっち入いんなはれ。おざぶ当てなはれ、遠慮せぇでもええ。
あてさせよおぉと思て出した座布団や、遠慮は随分、外でしくされ
お早よぉさんで
お早よぉさん……? これ、何時(なんどき)やとおもてんねん。お早よぉさんといぅのは
朝早よぉ会ぉたときにする挨拶や。
いえ、朝が早いよってにお早よぉさんと言ぅたわけやございませんので。
お呼びになったら、例のご意見かと思いましてなぁ、あれ、たいがいお昼ご飯の後あたりにありまんな?
今日はまだ午前中だっさかい、いつもに比べて早いなあと思ってお早よぉさんと言ぅたわけで。
しかしまぁ、一日にいっぺんはなくてはならんもんでっさかいなぁ、
早よ始めて早よ済ました方がお互いの気の片付けですよって。
もぉぼちぼちお始めになったらいかがなもんで?
何という、こなたは何か、わたしの小言を待ってなさんのか?
わしやとて毎日毎日このよぉなことばっかり言ぃたいものか言ぃとないもんか……
こっちかて一緒でしてな、毎日毎日あいもかわらんことばっかりを聞きたいもんか聞きとないもんか……

それをこなたが言わしなさる
いえ、あんたがおっしゃるんで
こなたといぅ人は……
あなたといぅ人は……
掛け合いやまるで……。よろし、こなたがそぉ言ぅのなら、もぉ小言は一切言ぅまい。
しかし、ひとつだけ聞きたいことがある。こなたが毎日お金を持って遊びにいってる
あの芸者とかいぅ女ごと、たった一人のこの親と、どっちが大事?
それだけ聞かしてもらお。それさえ聞ぃたらもう、ふっつり言わんでな。
お父っつぁん、あんたちょっと耄碌(もぉろく)しなはったんと違いまっか。
そぉでんがな人が聞いたら笑いまっせ。親が大事か芸妓が大事かて、
そんなことあんた、話にも何にも……
さぁ、それをこなたに習おうか。しだらしがしだらじゃによって、こんなこと聞かなあかん
はっきりと言うとくなはれ。
堪忍しとくなはれ、親が大事か女ごが大事かて、そんなこと
あんた、頭から秤(はかり)にも天秤にも……
さぁ、それをこなたに習やせんと言ぅてますのや。こなたやとてやっぱり親が大事やろ
いぃえぇ、女ごが
ほぉ~っ、こら面白い。そのわけ聞こ。
申し上げまひょお父っつぁん。あんた色街の女というたら、
頭から人を騙して金を取る、悪る~いやっちゃと決めてまっしゃろ、
せやさかいに話が間違いまんねん。よろしまっか、あの人らまぁ、事情があってあぁいぅ商売
してはりまっけどな、元はと言えば普通の家の普通の娘はん。
人情にも何ぁ~んにも変わりおまへんで。
こないだかてな、わたいの馴染みの芸娘(小指)に言ぅてやったんだ、
『わしが毎日金持って遊びに来るさかいに、若旦那とかボンボンとかスポポンとか
言ぅてくれるけど、勘当てなことになって金も何もないスッカラカンになってしもたら、
鼻も引っかけてくれまいがなあ!』
ポ~ンとカマシテやった。
そしたらな、わたいの顔ジ~ッと見てたかと思うと、
『もぉし(泣きながら)若旦那・・
なんちゅう声だしなはんねや
あんたが何不自由なしに遊びにお越しになりますよってに、
わたしがどのよぉに思ておりましてもお見せすることができまへん。
願わんこってはございますが、勘当結構です。どうぞ勘当されとくれやす。
若旦那の一人ぐらい引き取って見事に養い通してご覧にいれます』。
そない言ぅたかてお前、若い男が芸者屋におったら商売にならん、
『かましまへんがな。それで商売に差し支えんねんやったら、足あろうて商売やめてしまいます。
少々の蓄えもあるし、着物や帯やら簪やら売ったかて、
まああんたには一年や二年何ひとつ不自由はおかけいたしまへん』。
そない言ぅたかてお前、一年や二年でどないすんねん、一生やで?
売るもんは売る、使うもん使こたら、あとどないすんねん?
ええやおまへんかいな、大阪ば~っかり日が照るねやなし?
東京へでも行て、一旗揚げよやおまへんか。
お天道さまと米の飯は付いてまわる、いいまんがな言ぅたところで旅費がないがな、
『かましまへん、あんたがちょっと置き手拭もん、わたいが三味線一丁持って街道筋 
人さんの軒下へたってやで?
シャシャシャシャシャーン ♪えぇ~ シャ~ン♪ぬおおおおお~』
親不孝な声を出すなこれ!、
陽気浮気で旅をしたかて東京ぐらい行けまっしゃろ。行てどないする?
『かましまへん、一時わたしのからだ、葭町(よしちょ~)か柳橋へ沈めとくれやす、
そのお金を元手にあんたに商売していただきます。
二年三年経つうちには商売の方も道が付いてくるし、またわたしの年季も明けるし、
したら改めて夫婦共稼ぎ、誰の御世話にもならんと生涯仲よぉ暮らそやおまへんか』。
なんて・・・、こんな可愛らしいこと言ぅてくれまっせおとっつあん。
そこへいきますと、おとっつあん、あんたですわな
そらまあ、今はお金もってはりますわ。ところが、
不時の災難これは分かりまへんで、夜中に火事や!そら逃げ。 
家は丸焼け、山のような商売はそっくり灰になってしもたらどないもこないもしょうがおまへんがな
そら、やけた当座は親類やらなんやらが、うちへ来ておとまりやす、これ使うとくなはれ、
言うてくれるけどそれは続かん。あっちにいって嫌がられ、こっちへ行って断られ、
仕舞いには行くところがのおなってしまって、(親父)倅どおしよ(倅)おとっつあんどうしよ?
(親父)かまへんがな東京へでも出て一旗揚げよやないか。(倅)せやかておとっつあん旅費がない。
『かめへんがな、お前がちょっと置き手拭、わしが手馴れた三味線持って♪シャシャシャシャシャ』
とは弾けませんやろ? 三味線どころかあんた。火の番の太鼓でさえドーンドーンとよお打たん人や。
こんな不器用な親を持ったのは倅の因果やとあきらめて、あんたを背中へ負ぉたげますわ。
街道筋、よそさんの軒下へ立って、『大阪の焼け出されもんでおます。
もうろくした年寄りをかかえて難渋しとります』、言ぅて歩いたら、慈善家の多い世の中、
五厘(りん)や一銭の貰いだめをして東京位までは行けたとしなはれ。
行ってどないしょ『(親父声)えぇがな、わしのからだを一時、葭町か柳橋・・・』、
(手を横にふる)買いますか?あんたの体。買えしまへんで~?葭町や柳橋はおろか高津のイモリの
黒焼屋へ持って行っても断られますわ。そんな三文の値打ちもない老いぼれ親父と、
水も垂れるよぉな若い芸娘と、頭からハカリにも天秤にも・・・。
やかましわい! まあ、よぉ世間様が買ぉてくださらにゃこそ、
買い手があったら、わしゃ売られてしまうわい。
お前のような恐ろしい奴は片時と家に置いとくわけにはいかん。 とっとと出て行け!
出ていかいでかい!
出て行けええええ!
若旦那っ!何ちゅうことを・・・、はあもお、あやまんなはれ
お腹立ちはごもっともでお腹立ちはごもっともで
番頭どんか、聞ぃとくなはったか。あきれ果てて涙もでませんわ。
あろぉことか、あろまいことか、親を・・・親を黒焼きに・・・
(笑)なにぶんにもお年を召しません若旦那 こころにもないことをおっしゃいます
後ほど私からとくとご意見申し上げますので
今日のところは、ひとつ番頭の顔に免じましてどうぞご了見のほどを・・・。
いや実は先ほどお寺さんからお使いがまいりまして、
島之内の万福寺さんでお座が勤まりますのやそぉで、こぉいぅ時の気晴らしと申しますと
まことにもったいのぉおますが、ご気分直しにお説教でも聞ぃてきはりましたらいかがで?
よお言うてくれた。もうこうなってしもたら、頼みとするのは阿弥陀さんばかりじゃ
ありがたいお説教でも聞ぃて後世を願うてくるとしましょ
それがよろしゅございます。旦さんお数珠は……、お持ちでございますか。
これ子ども、親旦さんのお出まし。お履物揃えよ
へぇ~~い。お履物をこれへそろえました。お杖もこれへ出ておりま
おお、よお気がきいた。商人は気を走らす、それが肝心じゃ今の息をわすれまいぞ
へえーい
番頭どんを見習って立派な商人になりますのじゃ。
へえーい
かならずともに、倅の極道を見習うのでないぞ
親旦さんも若だんなが極道で、ご心配なこってんなあ
何を言ったあんねん、子供のくせに。
では番頭どん、お頼み申しましたぞ
どうぞ、おはよおお帰り
はい。
収まって家をでます。
このやりとりを聞いておりますと親旦さん、えらい堅いお人に聞こえますが、裏を返しますと
若旦さんよりも二、三枚上の極道、遊び人。年季が入った極道でございまして
表へ出るなり数珠を丸めて袂(たもと)の底へポ~ンと放り込んでしまうと、南へ南へ。
万福寺さんを後目(しりめ)に殺してミナミヘ。

◆音源の場合は以下の「いつに変わらぬ」の言葉で【「君に逢う夜」の再生ボタン】on
戎橋(えびすばし)の北詰をひょいと東に曲がりますと、宗右衛門町、いつに変わらぬ陽ぉ気なこと。

あぁ、この里に入ると浮き浮きしてくるな。在るとも無いとも分からん地獄とか極楽とかいぅのを
あてにして後世を願うより、これがこの世の何よりの極楽じゃ・・・。
若いもんが来たがるのも無理はないわい。
しかし、わしが使う、せがれが使うではうちの身代もたまったもんやないでェ。
いっそ、あいつが死んでしもぉたらえぇねやが、達者なやつで、風邪ひとつ引きよらん。
たった一人のせがれを見送ろと思たら、大抵のこちゃないわい。
◆【「君に逢う夜」の再生ボタン】offは必要ありません(終わりまで流す)

はい、ごめんを、ごめんを。
まぁ、旦さん、お久しぶり。
久しぶりに遊ばしてもらいにきました。
はよ、おあがりを。
いつもの部屋空いてるかな?
まぁ、鈍なことで、ちょっと使ことりますの。表の間ぁで・・・
それが困る、というのはいつも言うておるが年寄りの隠れ遊びじゃ、表の間は下を通る人が
見上げたら顔が見えるやろ?それがどうも困るんじゃが、ほな、空いたらすぐに替えとくれや
心得ております。どぉぞお二階へ。

トントント~ンと二階へ上がります。仲居さんの酌でちびりちびり飲んでます間に、
いつもの馴染みのところへ、さあっとお知らせが飛んでゆきます。
やがてm手手噛むようなピチピチした綺麗どころがそれへさしてド~ンと繰り込んでまいります。

旦さんおおきに、旦さんおおきに、おおきに、おおきに・・・
おぉ、皆来たか。さぁ、こっち来いこっち来い。国松に、唐松に、唐松に、荒神松に、おそ松まで。
ああ、こっちゃ来い、こっちへ来い
旦さん、おおきに(子供の声)
なんじゃ可愛ぃ子供が入って来た。え? 何? 邦松の妹か、七つ?大抵のこっちゃないで?
こんな時分から修行しなさる?うーん、それでこそえぇ芸妓衆ができるんじゃ。
なあ、さぁ、こっち来いこっち来い。座布団あてなはれ、かまへんねや、まだ子供やないか。
あてたらええ。。。お、また今日は綺麗なべべを着てるなぁ
姉ちゃんの染め直し
そんなこと言うたらあかん、そんなん言うたらおこられる。
何か好きなもんいいなはれ、甘いもんでももおたろか?何が欲しぃ?最中か、おまんか?羊羹か?
ウチ、甘いもん嫌い。
しゃれやな、そしたら今度おもちゃでも買うてやろうか?何がほしい?
ダイヤモンドの指輪
そんな贅沢なこと言うたらあかん、ほんまにおもろい子やなあこの子は。
おお、いやいや、ひとつ大きいもんでいこ。ちいさいもんはな、あとからまたチビチビトとな。
はいはいはいはい(飲む)
久し振りに遠道(とぉみち)を歩いたで(飲む)えぇ具合に酔いが回ってきた。
何じゃい、もぉ調子を合わしてるやないか
えらい勉強(サービス)やなぁ、いつものやつやろかな。
いつもの
ホレ、つろよつろよ、
狐つり
そぉそぉ、狐つり
姉ちゃん、狐つりて何?
あんた知らんかえ?扇子で目隠しして『つろよ、つろよ』言ぅて鬼ごとの真似するのん
嫌いやわ、そんな古臭い遊び。
いうても商売やないかいな。このお客さんいつ来はってもこれば~っかり。
なんでも付き合うといたらいいがな
そやかて、そんなんおもしろないわ。狐つりやなんて。帰らせてもらおか
我儘いうたらあきません。かまへんがな、向こう目隠ししてるやろ?つろよつろよ、
言うて、はしご段の所までおびき寄せて、後ろからト~ンと突いたったらえぇねやわ
そんなことしたら姐ちゃん、ころこんで腰抜かすやないの
腰抜かしたら、もぉ二度と来いでえぇかも???
ねえちゃん、ワルやわあ・・・

(ウン)えーと、そしたらな、扇子としごきで目隠しをな・・・
おおっと毒性に締めるやつがあるかいな。はいはい、それぐらいでよかろぉ
そしたらよろしおまんな、地方さんもよろしおまんな、ほないきまっせ。

◆音源の場合は、以下の3つ目の「やっつく」の「や」の所で、「狐つり」の電源on
 ♪やっつく、やっつく、やっつくな  ♪

釣ろよ、釣ろよ、信太(しのだ)の森の、狐どんを釣ろよ、
やっつく、やっつく、やっつくな 
釣ろよ、釣ろよ、信太の森の、旦那どんを釣ろよ、
やっつく、やっつく、やっつくな 
もっとこっちへおいなはれ
♪そっちへ行ったら落とされる。
まぁ~知ってはんねんわこの人は。

◆「狐つり」音量小さく←場面は外になるが、三味線の音が店の外に流れ出ているイメージ

今日だけは家に大人しいしたろと思ったんやが、昼過ぎんなったら体が落ち着かんな。
親父えらい怒りよったけど、へへ、
番頭騙して出て来たけど、あいつ又心配しとんねやろな。。。
しかしまぁ、色街へ来たら親の意見も何も忘れてしまうんが嬉しいな。
ウキウキしてくるがな。今日はどこへ。。。古風な遊びしてるなあ。
『狐つり』か。あれが客らしぃなぁ。頭の禿げ具合からいくと、うちの親父とあんまり変わらんで~。
あの歳でこんな粋(すい)な遊びすんねや。こんな人の爪の垢でも煎じて飲みやがったらえぇねん。
ん、待てよ~、この店は来たことあるがな。そぉや、田中といっぺん来たことあるなぁ。
よし、入ってみたろ
ごめん!
◆「狐つり」音量大きく←戸が開いたことで、店内の賑わいが伝わるように。
女将居てるか、ごめん
んまぁ~若旦さんえらいお久しぶりで、その節はおおきに。
◆「狐つり」音量、段々と小さく(会話が聞き取れる程度に)

いやいや、こないだはえらい醉うてしもて、はは、、、田中来てる?来てへんか、
あいつも忙しいんやなあ。。。ところで二階、えらい派手やなぁ
はあ、いつもあないして派手に遊んでくれはりますのん
へえ、あれえらい年配やが、どこの人やねん。
それが、いつ来はっても年よりの隠れ遊びやと言って、
お所のお名前も何も言うてくれはらしませんのやわ。
ほんでも、ご紹介してくれはった人からは、船場のさるご大家の親旦さんや、
いうことは聞いてまんねんけどな。
へえ〜粋な人やなあ~、わてああいう人にあやかりたいねん。
ちょっと一座をさしてもらうよおに頼んでえな
そらあきまへんがな。いま言ぅた通り、年寄りの隠れ遊びやいうて、表の間は顔が見られるから
嫌やいうて、それくらい、内緒にしてはりまんのに、そらあきまへんわ。
さぁそこやがな、それはな頼みよぉがあるねん。まぁ今日の勘定何ぼ使こたはるか知らんけど、
せやなぁ~、みなと言ぅたら失礼(ひつれぇ)なさかいなぁ~、でやろ、
半分だけ持たしてもらういぅことで話にならんかい?
ちょっと待っとくなはれ。いぃえ~な、あぁして派手ぇに遊んだはりまっけどな、
勘定高いとこある人でっさかい、会計の話したら何とか・・・。チョット待っとくれや
あのもし、お二階の~、も~し、お二階の!

◆「狐つり」の音量大きく←女将の耳は、2階へ上がることで狐つりのボリュームは上がる
やっつく、やっつく、やっつく、、
おいこらこらこら、なんじゃいな、ええ、えぇ具合に油が乗ってきたとこじゃのに
↑三味線の音を止めるような仕草を舞台上ではしている。
◆「狐つり」の音量off
↑音源offされない場合は「おいちょっと止めてくれるか」と言う場合もある。

ちょっと旦さんお耳貸しとくなはれ、お耳拝借
なんじゃい? どっかの若旦那が来て、わしと一座?
何を言ぅのや、いつも言ぅてる年寄りの隠れ遊び、それも言ぅた? そしたら今日の勘定
みなと言ぅたら失礼な、半分・・・。半分だけか?そらまあ、みな持ってもろても
別に失礼なことはないけどな。
ん、ほなら、あがってもらおか?
よろこばはりますわ?そやけど、ここへあがってもろうて初対面のご挨拶やナンカしたら
お座が白けまっさからな、若旦那、子狐にして二階へ上げまっさかい、
せんぞホタえた後に、
ほな、そこはお前に任しとくさかい・・・
あとで目隠しを取ってご対面といぅことで
ほぉ、なるほど。それも面白かろ、お前に任しとくさかいにあんじょ~やってくれ
もし、若旦那
どやった?
いぃえ~、はじめ何やかんや堅いこと言ぅてはりましてん。ところがさぁ、いまの会計の話したら
『みな持ってもぉても失礼なことはない』と・・・
ほぉ、そこらうちの親父によぉ似てるわ。わたしが子狐? えらいオモロいなぁ。
よっしゃ分かった、扇子こっちかして・・・、しっかり括ってくれ
まあ若旦那、よおお似合いですわ。ほなよろししおまっか・・・。もぉし、お二階の~。
よろしおますか?子狐上げまっせ、ひぃふの(又は、「やっつく、やっつく」)
◆「狐つり」の音量on ※音、かなり大きめで
みっつ!(又は、「やっつくな」)

(着物をクルンと回して腕に見立て、それを持たして階段をあがる)

釣ろよ、釣ろよ、信太(しのだ)の森の、子狐どんを釣ろよ、
やっつく、やっつく、やっつくな 
釣ろよ、釣ろよ、信太の森の、狐どんを釣ろよ、
やっつく、やっつく、やっつくな 
◆「狐つり」スピード1個あげる

やっつく、やっつく、やっつくな 
やっつく、やっつく、やっつくな 
◆「狐つり」スピード2個あげる
やっつく、やっつく、やっつくな 
やっつく、やっつく・・・、 ゴホ、ゴホ、ゼエ、ゼエ・・・

ちょ、ちょと待っとぉくれ、
◆「狐つり」の音量を絞っていってoff

歳は取りともないなぁ。息切れしてどんならんで。
はいはい、どこのお方か存じませんがこんな年寄りの隠れ遊びが気に入って、
一座してやろぉとは、ありがたいことで。さぁ、どぉぞこれをご縁に・・・
これ。せがれやないか!
あんた、お父っつぁん
、、せがれか・・・、博打だけはならんぞ。

鷺とり 20160224版

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紺屋高尾

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短命_20160903

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紺屋高尾 160815

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烏派

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台本(英国式)

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台本(悋気の独楽)

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金魚の芸者

【魚屋 】なあおっかあ、俺あゆんべ不思議な夢をみたよ。 ほら、池の金魚、更紗の丸つ子
【 妻 】まあまあ、また金魚の話ですか? (あきれて)何かといえば更紗の丸つ子
【魚屋 】いやいや、なあ、ほら、あの金魚といえばさあ、3年ほどまえ、俺がお得意さまへ刺身を届けに行った帰りだ。
道端でもって子供たちがしやがみこんでるから、何かと思って近づいてみてみたら、
金魚がピチピチ跳ねてやがる。 おおかた、金魚やの販台から飛び出したのかもしれねえや、なあ。
日向水だから、あのまんまじや、すぐにまいっちゃうよ。 で、ちょうどおかもち持ってたから、
井戸水を汲んできてやって入れてやら、いい塩梅に動き出したから、こいつは助かるかなと思って、
で、子供たちには小遣いをいくらかやってよ?俺がもらってかえってきて、ウチの池にいれてやつたら、
ほら、何しろウチの池は水はいいよ。湧き水だからさ。 いい塩梅に育って、あれから、3年だあ、なあ。
すっかり大きくなって、今では色といい姿といい、ホレボレするようだ。
【 妻 】まあ~、そんなにホレてるんなら、お前さん、私と別れて あの金魚と一緒になったらどうなんだい(笑)


【魚屋 】何バカな事を(笑)で、昨日のことだ、なあ。金魚道楽っていう人が来たじやねえか。 見せてほしいっていうから、
見せてやったら喜んじやってよお、なんてえ姿のいい金魚なんでしょうって。ほめてくれたよ。
いやあ、このまんま、金魚にしておくのは惜しいようだ。さしずめコレ、 芸者でもして出したら、
すぐに売れっ子になるでしょう。 そしたら、貴方なんぞは、左団扇で楽をしてくらせますよ、
なんて冗談を言って帰ったんだけど。。。

それをどうやら、丸っ子のやつが聞いてたみたいで、
どうやら感じちやったらしいんだよ。
【 妻 】な、なんです?


【魚屋 】だからさ、このまま金魚にておくのは勾体無い、芸者がいいだろうってんでね。その気になったらしくて、
夢でもってよお、芸者になって、現れたんだ。いい女で、
「ワタクシは池の金魚でございます。今日いらした方があんなことをおっしやってまして、
ワタシも何かの形で恩返ししたいと思っておりましたので、恐れ入りますが、 私を芸者にお世話して頂きたい。
どうか一生のお願いでございます。」と、こうだ。

で、俺もな、
「いや、そんなつもりで助けたんじゃありません、言ったんだけど、2升と3升、あわせて五升のお願いです、
なんてこと言いやがるから、そうですか。わかりました。いや。 アッシは魚屋ですけどね。
お得意様には柳橋の東屋さんていう芸者やがありますんでね。じやあ、 そこへ話しをしてみましようってえと、


「(金魚)ありがとうございます。では、ミョウニチ改めてご挨拶に同います」 てえ所で目がさめて。

今朝、池をのぞいたら、相変わらず泳いでやがったけどさ。 なんだかそんな話した後だから、決まりが悪くってなあ〜。
すぐにこっちへあがってきちゃったんだけどよお。
(ソワソワして)なんだか本当にたずねてきそうな気がして・・・
【 妻 】馬鹿馬鹿しい。(笑って)さあさあ、そんな寝ぼけた事言ってないで、 顔でもあらってきなさいよ。
しっかりと。

はあ〜い!おや、誰か来たね。誰だろ。

はい、どなたでございます。
え、あら、ずいぶん締麗な方で、どちらさまで?

【金魚 】おかみさんでいらっしやいますか? ワタクシ、池の金魚でございます。
【 妻 】まあ〜貴方なんですか〜? ちょいとお前さん、来ましたよ。お待ちかねの金魚の芸者さんが。


【魚屋 】おっ!そだろうよ。来ねえわけねえんだ。あ〜はっは。お前さんだ。さあさ、こっちへあがってくれ。
おいオッカア、サブトンサブトン。


【金魚 】(かわいらしく)いえ、座布団は結構なんでございます。 それより昨夜は夢で突然あがりまして、あいすいませんでした。
それで。ワタクシ、あれから、柳橋の東屋さんのほうにも 夢でご挨拶に伺いました。


【魚屋 】夢で、東屋さんに?へえ、手回しがいいねえ。 で、あなた、何ですか、本当に池の金魚なんですかい?

【金魚 】ええ、もしご不審なようでしたら、すだれを上げて、のぞいてくださいまし。 もうワタクシ池には居りませんので。


【魚屋 】あそお、オッカアちょいと聴いてみな、どうだい?

【 妻 】居ないよお前さん。影も形も見えない。

【魚屋 】あそお、じゃあやっばりあんた、本当に池の金魚・・。
【金魚 】はい、あなた様が更紗の丸っこといって可愛いがってくださている金魚でございます。
3年前を危うい所を本当にありがとうございました。
それで、早速ではございますが、これからひとつ東屋さんにお連れ願いたいのですが。
今日は大変日がいいのでございます。 (すごく可愛く)大安・吉日の金魚う日でございますから。


【魚屋 】なあるほど!そうですか。はいはい、わかりました。そいじゃ、えっと今車を呼びましょうね。
おい、おっかあ、 人力を。


【金魚 】いえ、それには及びません。それよりも、 手桶に水を張ってくだされば、
ワタクシ元の金魚になって入りますんで。【魚屋 】金魚になってえ?あそう、それは面白いね。
じゃあ、おめえ、手桶じゃなんだから一番のオ力モチを、あ、それがいいや。
それに水を張ってもってきな。はい。じゃあひとつどうぞ、お入りください。



【金魚 】お入りくださいと言われましても、おニ人にみられていたんじゃあ、お恥ずかしゅうございます。
おそれいりますが、目をつぶって、手拍子3つお願いいたします。 そしたらわたくし金魚になますんで。


【魚屋 】あらそお、手拍子3つ、なるほど。で、向こうについてでるときは、あそお、やっばり手拍子3つ。
よし。わかりました。じやあおっかあ、いいかい、目をつぶれよ。 ひのふのみ、よいよいよい。


え、あら、ほんとだ、いなくなった。


【 妻 】いますよお前さん、オカモチの中に。泳いでますよ。
【魚屋 】ええ?ほんとだ泳いでやがらあ。なるほど丸っこだ。 じゃあ、これからつれてっから、いいかい?
芸者になってでておくれよ。 はは、うれしいんだ、尻尾ふってら。


【 妻 】馬鹿だねお前さん、犬じゃないんだから。

【魚屋 】ふたをして、と。じや、とにかく連れてっから。



【 妻 】そうかい。じゃあお前さん、そおっとね。揺らさないように。船酔いするといけないから。
途中猫にも気をつけてよ。


【地話◆】
てえことで、なんとか先方へやってまいりまして。
【魚屋 】え〜おはようございます。だんなおいででございましょうか?
【 旦那】はい?誰、なんだよ。おやかたじゃねえか。早くから何だい?タイのいいのでもあったかい?
【魚屋 】いえ、魚じゃねえんです、実は芸者をー人世話してえとおもって、つれてきたんですが。
【 旦那】芸者を?へえ〜めずらしいことがあるもんだ。いや、今朝方夢をみたよ。
綺麗な姐さんがやってきてね、ウチで抱えてもらいたいって。正夢だったのかねえ、でどこにいるんだり?
【魚屋 】へえ、このオカモチのなか。

【 旦那】なに?

【魚屋 】
いや、そじやねえんですよ。その〜ちょいと向こうむいててください。今すぐだしますんで。
ひのふのみ、よいよいよいと。ええ、だんな、このとおりで。

【 旦那】おやっ!いつの間に入ってきたんだ、なるほど締麗だねえ。ええ〜?水がしたたたるようだ。
【魚屋 】水はひょっとしたらタレるかもしんねえ。
【 旦那】ささ、まあ、おあがり。(座布団直して)。しかしいいねえ、目千両。 目がパッチリとしてて、また着物がいいよ。
朱の着物に青海波の帯。茜色がまた似合って、裾ひいてさあ、あでやかなもんだ。帯止めは瑠璃の金魚。
帯の中およいでるようだよ。 で、姐さん、名前はなんていうんだい?


【金魚 】あの、更紗の丸っ子と申します。【 旦那】更紗の丸・・・ああ〜そうかい。今まで半玉で出てたんだね。それで、丸っ子さんって可愛がられてたのかい。
そうかい。ウチじや一本で出てもらいますからね。今までどこにいたんだい?

【金魚 】あの、池でございますの。
【 旦那】池?〜池之端かっ?!。下や芸者だね。それじや問題はないよ。しかし、どうした?親方こんなィィコを。




え?お前さんところの拾いっこ?この子が?イイコに育てたねえ? そうかい。でねえ、まあその、
この商売、色気を売るんだ。ま。多少の浮気はかまわないがねえ。上手にそこは泳いでもらいたい。


【魚屋 】そりやあもお、だんな、泳ぐのはうまいっすよ?
【 旦那】泳ぎはできる?それはいいや。柳橋の女は、屋根くらい登りますから。泳ぎができるってのは心強いな。
で、お酒はどうなんだい?




【金魚 】ええ、そのお酒は真っ赤になってしまいまして。


【 旦那】(デレっと)弱いのかい?いいよ、そのほうが、かわいくってね。うんうん。 で、なにかい?
好き嫌いがあったら、今のうちに言っておくれ。好きなものはなんだい?
【金魚 】それは、その~ボウフラとお藝なんでございまして。
【 旦那】なんだい、そのボウフラとお装ってえのは。
【魚屋 】いやダンナ、酒落ですよ。え~とあの、あのあの、天ぶらとお豆腐。


【 旦那】ああ、天ぷらとお豆腐かい。そいじゃそうしましょう。 ん。ところで芸事だよ。
いや、見るからにトコトンはいけそうだ。踊りだよ。


【魚屋 】そりや〜踊りはうまいですよ。右を向いても左を向いても絵になります。 天性生まれついての踊り手ってやつで。
もう、しゃちほに立ちなんてうまいですよ?


【 旦那】シャチホコ立ち?!そりゃまたキワドイ芸をやるんだねえ。 お客さんは喜ぶだろうけどね。 三味線はどう?


【魚屋 】三味線?ありゃいけねえ。ありや皮が猫ですから。 そのかわり、のどは光ってますよ。
ロがパクパク開いて可愛いんですよ。ええもお、一番得意なのは、心内のランチュウ。
【 旦那】なんだ?らんちゅう?シンナイだったら、ランチョウだよ。 お前さんまで、しゃればかり言ってちゃあいけねえ、
ちょいと姐さん。 聞かせておくれよ。


【金魚 】お恥ずかしゅうざいます。ワタシが歌いますと、 金魚めいわくになりますかと。
【 旦那】そんなこと言ってないでさ。何でもいいよ。 ちよいと聞かせておくれよ。




【金魚 】そうですか。では、ロ三味線でごかんべん頂きまして。 まずは深呼吸。


歌一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
【 旦那】いやあ〜いいコイ(声)だね。


【金魚 】コイ?いいえ、金魚でございます。
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プロフィール

千壱夜舞歌(せんいちやまいか)

Author:千壱夜舞歌(せんいちやまいか)
神奈川在住。大阪府豊中市出身。
落語仲間とお稽古し発表。
過去は
※2008~2011年「桂文雀師匠」に師事。
※2013~2014年「古今亭菊千代師匠」に師事。

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